樽出し、樽入れ。

段々と日が長くなってきました。
先日まで17時頃には真っ暗になっていたのが、最近は17時半くらいまで明るいです。
まだまだ寒いですが、春もちょっとずつ近づいてきているように感じます。
年末から最近まで、ドメーヌやメルローなどの2009年ワインの樽出しと、
2010年ワインの樽入れという作業が続いていました。
メインで作業を行っていた場所は、見学通路『コリドー』の途中にある樽貯蔵庫です。
コリドー入口
売店から蔵へ続く通路の途中に『コリドー』の入口があります。
『コリドー』はフランス語で『回廊』という意味です。
コリドー
『コリドー』に入ってすぐの区画には、ルバイヤートの由来や国産ワインコンクール金賞受賞ワインの展示、
ブドウ畑の写真などの展示物があります。
この区画の先に樽貯蔵庫があります。
樽出し前には、樽が3段積み上げられていました。
合計で約40樽。
ここへはフォークリフトが入れないので、樽の上げ下ろしは全て手作業で行っています。
樽のメーカー、樽の新古具合で若干異なりますが、空樽の重さは1つ約40~50kg。
それを2人で積み上げたり下ろしたりしていきます。
2段目までは比較的すんなり行くのですが、3段目は高さもあるのでなかなか大変です。
樽置き場
現在は無事樽入れを終え、右側には甲州、左側にはメルローの入った樽が並んでいます。
甲州にはブルゴーニュ樽を、メルローにはボルドー樽をメインで使用しています。
見学に来られる機会がありましたら、見比べてみると樽形が異なるので面白いかもしれません。

2010年エチュード瓶詰め。

毎日寒い日が続いています。
勝沼の最低気温は日々マイナスで、ここ数日は-5℃以下の日が続いています。
朝、屋外で水を使うと、流れた水が凍っていたりしてビックリします。
春が恋しい。
今日の作業は、2010年エチュードの瓶詰め作業でした。
スパークリングワイン用に早めに収穫したシャルドネを樽の中で発酵させ、
そのまま約4ヶ月樽内で熟成させました。
昨日オリ引きして樽出しをしました。
樽出ししたばかりのワインは、キリっとした酸と程良い樽香がありました。
そこへ瓶内2次発酵のため、2次発酵用の酵母と泡の原料となる糖を添加します。
酒母
瓶内2次発酵用の酵母。
活性してて元気!
ふつふつと泡立っています。
酵母添加後のワイン
樽出ししたワインに酵母と糖を添加した状態。
このワイン(約750L!)を瓶に詰めていきます。
瓶詰め風景
瓶詰め風景。
右からスタート!
①洗った瓶を詰め機へセット。
②ワインを瓶詰め。
③王冠を打栓。
④コンテナに詰めていく。
瓶詰め機
手詰めの瓶詰め機。
スパークリング用の瓶は径が太いので、瓶詰めラインが使えません。
約990本分手詰め作業!なかなか疲れました。
瓶詰めの終わったワインは地下の貯蔵庫へ。
ここから約1年間瓶熟成を行います。
熟成中、今日添加した酵母が糖を食べて二酸化炭素を生成します。
そして、この二酸化炭素ガスがワイン中に溶け込んでスパークリングワインになります。
順調に2次発酵が進んで、美味しいスパークリングワインになりますように!

2011年 明けましておめでとうございます!

2011年が始まりました!
今年はどんな1年になるのでしょうか。
ブドウの生育、ワインの仕上がり、今から楽しみです。
良い年になりますように!
みなさまにとっても、良い1年になることを願っております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年賀