バトナージュ2。

先日のブログで紹介したこの棒、バトナージュに使用します。
先端はプロペラのようになっていて、クルクルと回転します。
バトナージュ棒
バトナージュとは、ワインと澱を攪拌する作業です。
攪拌することで酸素がからみ、ワインが還元的になるのを防ぎます。
また、赤ワインでは色素の固定にも役立ちます。
澱からは、旨味などの成分がワインに与えられます。
今日はバトナージュの手順についてです。
その1。
バトナージュ前
樽の栓を開けると、ワインはこのように見えます。
濁りのないワインです。
その2。
攪拌
そこへこの棒を差し入れて・・・
その3。
攪拌中
棒を前後左右にグルグル回して攪拌します。
想像では、先端のプロペラもグルグル回っていると思います。
その4。
バトナージュ後
再び樽の中を覗いてみると、澱が舞って濁っています。
(写真はちょっと見難いですが・・・)
その5。
木樽は少しずつですが、ワインを吸収・気化するので、樽内のワインは少し減っています。
空間部があるとワインが酸化してしまうため、減った分のワインを足して樽を満量にします。
この作業を補填(ほてん)と言います。
これで作業終了です。
現在、バトナージュを行っている樽は、赤白合わせてに約40樽。
毎週1回、バトナージュと補填の作業を行っています。

2009年ソーヴィニヨン・ブランのビン詰め。

すっかり冬になりました。
天気予報では、今日は午後から雪が降るそうです。
先週、2009年のソーヴィニヨン・ブランがビン詰めされました。
CO2ピストル
ガス充填用のピストル。
ソーヴィニヨン・ブランの香りは酸化されやすいため、香りを守るためにビン内に炭酸ガスを充填します。
ガス注入
ガスを充填している様子。
1本、1本手作業で行います。
異物チェック
異物混入チェックも入念に。
パレテーナ
こうして、約700本のソーヴィニヨン・ブランがビンに詰められました。
今年の出来はとても良いです!
昨年よりも香りがあり、柑橘系・ハーブ・果実の蜜などの香りを感じます。
発売までもう少し。
どうぞお楽しみ!

ドメーヌ&プティ・ドメーヌの詰め。

今日は朝から雨が降っています。
寒いです。
天気予報では12月下旬並みの寒さだそうです。
今日は先日ブレンドを決定したワインのビン詰め作業を行っています。
2008年のドメーヌ、プティ・ドメーヌ、プティ・ヴェルドー(限定150本!)などなど。
詰めライン
ラインの上をビン詰めされたワインがどんどん流れていきます。
詰めライン2
写真中央の機械でワインがビンに詰められていきます。
右側(写真が途切れていますが・・・)がコルクの打栓機です。
異物チェック
異物混入のチェック。
背後からライトを当てて異物が混入していないかどうか、1本1本チェックします。
特にプレミアムものは濾過を行わないため、いつもより入念です。
2008年のドメーヌやプティ・ドメーヌが発売されるのは1~2年後になりそうです。
限定150本のプティ・ヴェルドー(2008年は試験園です)は近々発売になると思います。
どうぞお楽しみに!