房整理。

ブドウの房は最初からきれいに木に並んでいるわけではありません。
房同士が絡み合ったり、誘引線に巻きついたり、ひっくり返っているものもあります。
そのまま放っておくと、房周りの通気が悪くなり、病気になるリスクが増加します。
房整理前
自社畑『滝の前』のメルロー、房整理前。
そこで、房の整理を行います。
絡み合った房を解し、重なり合っているものは誘引線の左右に振り分けたりしていきます。
房整理後
自社畑『滝の前』のメルロー、房整理後。
同時に、果房より下の葉を取り除きます(除葉)。
これも通気を良くするためです。
本格的な除葉はベレゾーン期に行います。

試験園。

今日は『試験園』についてです。
自社畑には、『垣根』の畑と『棚』の畑があります。
『試験園』は棚仕立て、一文字短梢で栽培しています。
赤品種はプティ・ヴェルドとメルローを栽培しています。
試験園PV
試験園のプティ・ヴェルド。
試験園PV-2
現在の房の大きさは、女性の手のひらくらい。
プティ・ヴェルドの枝は非常に折れやすいので、個人的に棚の方が管理がしやすいです。
試験園SB
試験園のソーヴィニヨン・ブラン。
試験園SB-2
現在の房の大きさは、女性の握りこぶしより小さいくらい。
ソーヴィニヨン・ブランの房は、自社栽培品種の中で一番小さいです。

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摘芯第1回目。

6月15日自社畑『旧屋敷』のシャルドネに、
6月16日自社畑『滝の前』のメルローに摘芯作業を行いました。
ブドウが萌芽(芽吹き)してから約2ヶ月が過ぎました。
シャルドネ、メルローともに、新梢長は平均2.5mを越え、中には3mを越えるものも出てきました。
特に自社畑『旧屋敷』のシャルドネでは、垣根の両側の列がつながりブドウのアーチが出来そうなほど伸長していました。
自社畑『滝の前』のメルロー 摘芯作業前2
自社畑『滝の前』のメルロー 摘芯作業前
摘芯は、枝の先端を摘み取る作業です。
新梢があまり伸長しすぎると、自身の重さを支えられずに折れてしまいます。
さらに、葉が繁茂して光合成効率が低下したり、果実への養分の流れが悪くなるため、摘芯を行います。
また、翌年に向けて枝の充実を図るという目的もあります。
自社畑『滝の前』のメルロー 摘芯作業後2
枝の先端を一定の長さに切り揃えていきます。
自社畑『滝の前』のメルロー 摘芯作業後
自社畑『滝の前』のメルロー 摘芯作業後
摘芯を終えて、スッキリと整った畑は気持ちが良いものです。

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花カス取り。

花が咲き始めてから約2週間が過ぎました。
畑では花の時期が終わり、ブドウの房が実をつけ始めました。
早いものでは、果実はマッチよりも大きく、小豆大のものも出てきました。
毎年、この時期になると、自社畑『旧屋敷』のシャルドネに『花カス落とし』という作業を行います。
房の1つ1つをハケを使ってきれいにしていきます。
2009年度は6月5、8、9日に行いました。
花カスは、主に花冠(写真中で褐色)と不受精の花(写真中で緑)などです。
花カス
果実が肥大していき、果実同士が密着してくると、房内に閉じ込められた花カスが原因となって腐敗果が発生する場合があります。
このようなリスクを減らすため、花カス落としを行います。
花カス有り
自社畑『旧屋敷』のシャルドネ 花カス落とし前
花カス無し
自社畑『旧屋敷』のシャルドネ 花カス落とし後
どうですか?きれいになったでしょう!