Category Archives: 畑作業

早めのビニール掛けを実施。がしかし!

4月です!しかも中旬。更新が久しぶりになりました。(本当に申し訳ありません。。)勝沼では桜と桃の花が見頃を迎えたわけではなく、既に花が散ってしまい(笑)ブドウの芽が大きくなってきた所でございます。

世間では毎日の様に新型コロナの話題。我が丸藤も年に一度の「蔵で音楽を楽しむイベント」、通称「蔵コン」が中止になりました。今回の蔵コンはワインと食のマッチングを楽しんでいただくスペシャルな企画があったのになぁ・・・。でもでも!今は私達ができることは次の企画の準備・充電期間だと思っております!

皆様その時まで楽しみにしててください!

さて!畑の方は剪定と結果母枝の誘引が終わりました。ブドウの樹は芽が大きくなり始め、旧屋敷畑のシャルドネは萌芽(ほうが)がかなり進みました。

そして今年はビニール掛けをこの時季に実施しました。今日はその様子をご紹介します。

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旧屋敷・垣根仕立てのシャルドネ。

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ぶどうの果実ができるエリア、フルーツゾーンの内側(支柱側)にだけビニールを掛けます。

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こちらは昨年の収穫の様子でビニール完成形。内・外両方にビニールを掛けて雨からしっかりガードしています。

先に内側だけやっておくと完成系に辿り着く時間が短くなるというわけです。

外側(手前側)にビニールをまだ掛けないのはこれから上に伸びてくる新梢の行き場所が無くなってしまうからと消毒液もこのエリアに掛からなくなってしまうからです。

タイトルの「がしかし」の話はここから。

畑の場所や垣根の向きによっては風を直接受けてしまうこともあります。

この日(4/16)は午後から風が強く、心配になって畑に行ってみると。。。

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ビニールがとんでもないことに!飛ぶ一歩手前!

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ここの畑の場所は高台にあって風が崖下から直接来ます。

心配度が5段階中☆★★★★の予想が当たってしまいました。

この畑のビニールは明日以降に外すか付け直すかは検討中です。

ビニールハウスも同様ですが、雨よけのビニールや笠紙は台風や暴風雨には勝てません。

年間を通じての栽培の仕事。やるべき仕事を先取りすることは良い時もあれば適していない事もある。

失敗をした時に「やるのが早すぎたか?」、「何か対策をして防げたか?」と考えるのが栽培の面白さであり大変なことでもあります。つまり経験が大事ってことですね。

気になるあの子に「あの時誘っていれば。。。」、「あんなことを言わなければ。。。」と挑戦・経験と失敗を繰り返すことで男も成長しますから笑♪

挑戦・経験・反省。そしてまた挑戦。

皆さんも色々挑戦して自分のレベルをあげましょう!

・・・と今回は少し上からモノを言ってみました笑。

今日はここまで!また更新します!以上、山下でした!

丸藤伝統☆ビニール巻き巻き☆2019

今年も残すところあと僅かです。日中が暖かくても午後3時過ぎは寒くなってくるし、5時を過ぎると暗くなってきました。ところでみなさんクリスマスプレゼントは用意しましたか?お子様ではなく自分用にです。

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『2015 エチュード ルバイヤート 36ヶ月熟成』  4,070円 発売中!

こちらはシャルドネ98%、プティ・ヴェルド2%ブレンドされているスパークリングワイン。エチュード2015は日本ワインコンクール2017で金賞を受賞したヴィンテージです。そのワインをオリと共に36ヶ月熟成。通常のエチュードに比べて泡が繊細で甘い香りが感じられ、ワインの色も黄色みがあります。金賞36ヶ月熟成。なんかテンション上がりませんか?私も試飲しましたがとても美味しかったです!2019年の締めの一本、新年が明けての最初の一本でも良いですね!こちらは432本限定になります。お早めに~。

さてさて畑の作業ですが、ビニール回収が完了しました。昨年は11月にしていた作業。天気予報的に言うと「平年に比べ、約1ヶ月ほど遅いビニール回収になりました。」という感じでしょうか。本日はその様子を紹介します。

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前回までの作業でビニールは吊るしてあって干された状態です。

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丸藤伝統☆ビニール回収ではお馴染みのこのセット。収穫箱×4、段ボール、木の板、洗濯バサミ×2。

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収穫箱を積み重ねてをの上に段ボールを載せて♪

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針金にクリップで留めているビニールを地面に降ろします。

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こちらはビニールを外した状態。

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重し替わりの板っ子をビニールの端に付けて。

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段ボールの上で巻きます。先輩の笑顔が素敵です笑。板を付けることでイイ感じにテンションが掛かってキレイに巻けるワケです。

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この様な道路に面した畑もあります。ビニール回収も場所によっては大変です。

雨避けのビニールは使い続けて10年近くになるそうです。大事に使えばビニールも長生きするんですね。お財布にも環境にも優しい畑作業。私はこのビニール回収の作業を「丸藤伝統芸能」の1つとして(勝手に)認定しています笑。というのもこの 「ビニールを干す→キレイに回収する」 の流れを数年の改良を加えて辿り着いた感じが素晴らしいんです!これはやった本人たちにしか分からないでしょう。

本日はここまで。今日は丸藤伝統芸能の1つを紹介したブログでした!また更新します!

See you again ! by Yamashita !

畑の大掃除的な

早いもので12月も中旬。甲州市の観光ブドウ園や住宅には干し柿が目立つ様になりました。干し柿は枯露柿(ころがき)と呼ばれていますが、お値段が意外と高いんです。化粧箱に入っている贈答用は何千円もします。作り方は意外と簡単なので地元の人から言わせると 「こんな高いの?ヒエ~!(゜o゜)」 という感じ笑。渋柿が手に入る機会があったら是非チャレンジしてみてください。

さてさて、畑では片付け作業が始まっています。まずは畑の草刈り。9月~10月の収穫前に一度草刈りはしているのでその時以来です。もちろんボーボーに伸びておりました笑。草刈りの時の敵はコイツです。

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地元の人には「バカ」と呼ばれている雑草。正式にはセンダングサと言います。

この種が服にくっつくんです。ひどいとこうなります。

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ドラクエでいう呪われた手袋って感じ。教会でも神父に嫌な顔をされそうです笑。(このネタはドラクエを知らない人はスルーしてください笑)この一つ一つが種なので、畑で取り除くと奴らの思うツボ。畑の外でキレイに取り除いてから会社に戻ります。そこで捨てたバカの種は・・・。すいません。の一言です(^^♪

この草刈りは11月中旬までで完了。そして12月に入ってからはブドウの雨避けで使っていたビニール片付けをしています。その様子を写真でご覧下さい。

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房ができるエリア、フルーツゾーンに雨避けとして掛けるビニール。今年もありがとう!写真は滝の前メルロー。

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ビニールは上と下の針金にクリップで留めてあるので上(支柱の中心側)のクリップのみを外します。

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するとビニールを吊るすスタイルに。この時にビニールのシワも手で伸ばします。

この様に吊るしておくと乾きやすくなり回収しやすくなります。その畑のビニールを全て吊るし終わったら次の畑へ・・・という感じでしばらくはビニール吊るしの旅に出ます。回収はその後です。

次回のブログで回収作業の様子をアップします!たまにはもったいぶってみました笑。

本日はここまで!またアップします!以上、山下でした~。

丸藤2019年仕込み、中盤戦ダイジェスト☆

9月も下旬になりました!朝は冷え込み、夕方は6時くらいになると暗くなってきました。秋らしさがやっと訪れた勝沼です。

さてさて、ブログ更新も久しぶりになってしまいましたが、丸藤では仕込み・収穫・箱出し・集荷の毎日です。畑の方は9/12にメルロー、9/16~/18にソーヴィニヨン・ブランの収穫を行いました。今日はここ2週間くらいをダイジェストでお送りします!(=久しぶりのブログ更新、1発で済ませる荒業です笑)

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棚仕立て、蜂の城メルローの収穫です。9/10。

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蜂の城メルロー。垣根仕立てのメルローより色がしっかりきてます。

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皆で一気に収穫。日影になるので意外と涼しいんですよ。敵は・・・蚊です笑。

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収穫箱に10kgのブドウを入れてトラックへ。収穫時のいつもの風景。

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今年はゲリラ豪雨が多い年。9/10にも午後3時過ぎに突然の暴風雨。この流れで雹が降ることもありました。

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契約農家さんのブドウを集荷。このシーズンは各ワイナリーがトラックにブドウを積んで走ってます。

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トラックにブドウを積んだらロープでしっかりと縛ります。外側に引っぱって~、、、

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~からの下へ引っぱる!工場長が作業している様子を撮影する入社2年目の山下です笑。

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先日の暴風雨で看板が斜めに。こちらは棚仕立ての試験園、ソーヴィニヨン・ブラン。

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こちらはソーヴィニヨン・ブラン。実がギチギチに詰まってます。こういうブドウは手入れがしにくいんです。

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わかります?収穫し忘れのブドウが一房。見直すとたまにあります。収穫あるある笑。

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棚は暗いので明るいところでブドウのお手入れを。

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軽トラックが入らない畑は運搬機にブドウを載せながら収穫です。

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棚仕立てのタナ。シャレじゃないですよ。狙ってましたが笑。

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タナは房が大きく、タンニン濃い目のブドウです。実が詰まってる割に玉割れしにくい優秀な黒ブドウです!

9月中旬ダイジェスト、いかがでしたでしょうか?丸藤の2019年仕込みは中盤戦に突入。現在はベーリーAと甲州の仕込みが始まりました。勝沼の生食用ブドウは甲斐路など種ありの品種がメインになっている様です。まだブドウも間に合います!是非秋の勝沼に遊びに来てください!もちろん丸藤にも!

また更新します!以上、山下でした~!

 

2019年度、初収穫!

9月になりました!勝沼ではブドウのハイシーズンに突入。町の観光ブドウ園では「シャインマスカット」「ピオーネ」等のブドウののぼりが目立ちます。ブドウのシーズンということは・・・ワイナリーがワインを仕込むシーズンです!

丸藤でも9/4に自社圃場の初収穫を行いました。翌日の9/5には旧屋敷のシャルドネを収穫。本日はその様子を御紹介します。

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こちらが旧屋敷という垣根仕立ての畑。2019年度ワインコンクールで金賞を頂いたシャルドネの畑でもあります。

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こちらはシャルドネ。今年は雹が4回、梅雨が長く天気が悪い日が多かったので腐れも結構ありました。

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収穫時にブドウの手入れ。腐れや晩腐の粒を摘粒します。基本的に食べて美味しくない粒は抜きます。

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こんな状態の良さそうな房でも下から見ると・・・

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梗が茶色くなっていました。梗が茶色いとブドウも美味しくなく、酸っぱい匂いがします。もちろん除去。

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車輪が付いたカートに座って手入れをします。1箱10kgのブドウになる様にひたすら手入れをします。

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カメラ目線をくれると撮りがいがあります笑。ありがとうございます!

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日差しがあるときはブドウが温まらない様に自分の影か日影に収穫箱を置きます。

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向こうには山が見えます。旧屋敷は甲府盆地が見下ろせる気持ちの良い畑です。

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皆が収穫に専念している中、こちらをジッと見つめる一人の男性が・・・。丸藤の工場長です笑。

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一枚パシャ!っと撮った後にもう一枚撮るとこういう写真が撮れます。「あー!また盗撮してる~」と言われるので「いつも隠れて撮ってますよ。フッフッフ。」と笑顔で答える様にしてます笑。

9月10月は収穫→仕込み、収穫→仕込みの繰り返し。ワイナリーが一番忙しい二ヶ月です。休みも少ないので大変ですが、ブドウからワインになるまでの工程を直接見れる大事な時季です。畑でも醸造でもこの時に感じたことを来年のワイン造りに活かします。毎年レベルアップですね。丸藤は来年でLv.130です。創業130周年という意味で。

また更新しまーす!以上、山下でした!

摘房、摘房、雨、摘房!

梅雨明けが待ち遠しいですね~。7月24日以降が梅雨明けとの噂です。地面が濡れない程度の小雨だと畑で作業ができるのですが、しっかり降っているときは会社内でラベル貼りだったりビン拭いたりと室内仕事をしている畑チームです。

更新が久しぶりになってしまいましたm(__)m。畑では2順目の誘引を終え、摘芯を行い、棚・垣根仕立て共に畑の形が整ったところです。そして現在は摘房作業を行っています。ブドウは枝の太さや品種によって異なりますが、1新梢に2~4つほど房を付けます。これを1新梢に0~2つの房数に減らしてより凝縮した果実にさせようというワケです。今日はその作業の様子をご紹介します。

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こちらは摘房前。1枝に2~3房程付いていて混んでいます。品種はプティ・ヴェルドーです。

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摘房後。太めの新梢には2房まで落とします。すっきりしました。

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「肩」とよばれている副穂も取ります。左に出ているのが肩です。サブの房という感じです。

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この様に肩を除去します。さっきの写真と同じ房ではありませんがそこはご愛嬌(笑)。

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房が上下に隣り合っていてぶつかりそうな時は・・・

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針金の前後に房を垂らしてあげると収穫しやすくなります。品種によっては雨除けの笠紙を掛けるので、笠紙を掛けやすく、収穫しやすい様に摘房や房の移動も大事です。

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細くて弱い枝は空枝(=0房)に。この新梢には2房付いていました。

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摘房後は落とした房がたくさん。残した房が良いブドウになってもらう為の摘房です。

収穫量は多くしたい、だけど凝縮した良いブドウにもしたい。そのバランス(=摘房の加減)はワイナリーや農家さんによって違います。丸藤でも目指すワインや品種によって摘房の加減は異なります。造りたいワインのスタイルをイメージしながら畑でブドウを作る。これが栽培の面白さの1つだと思います。

・・・よし!良い感じで締まった(笑)。

というわけで今日はここまで!また更新しまーす!以上、山下でした~。

年に一度の花カス落とし (^o^)/

梅雨入りすると雨が降らない、なんて言いますけど確かに少ないです。しかし!今日は急などしゃ降りでした。そしてまさかのアイツが・・・。

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そう、雹(ひょう)です。少しの時間でしたけど落ちてきました。このサイズの雹が長い時間降り続いていたら恐ろしいことになってたと思います。そんなハラハラしていた畑チームの午後3時でした。

さてさて畑では先日、年に一回のイベント(=畑作業)を行いました!その名も花カス落とし。今日はその様子をご紹介します。

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まず、ブドウは生育過程で花が咲きます(上の写真、ちなみにメルローです)。緑の粒から黄色い小さな花が咲いているのが分かると思います。普通のブドウはこの花は自然に落ちてしまうのですが、白ブドウのシャルドネや生食用ブドウの甲斐路などはこの花カスがなかなか落ちません。落ちないというよりは粒に付いたままという感じです。コレをそのままにしておくと粒が大きくなったときに粒の内側に残り、取れなくなってしまいます。するとその花カスが原因で灰カビが発生するということに。そこで!粒が大きくなる前に花カスを取って粒周りをキレイにしてあげるワケです。

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こちらはシャルドネ。開花後で粒が大きくなっていく途中です。よーく見ると粒周りに茶色い花カスが見えます。

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これをブラシで撫でてあげます。片手を添えて素早くブラッシングするのがコツです。私はシャルドネに往復ビンタをしているイメージでブラッシングしています。頭の中で「ペシ!ペシ!ペシ!」と効果音も付けて笑。

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こんな感じで一房一房行います。数が多いので素早く行うのですがブラシ掛け忘れに注意です。作業中は向かいの列の房がよく見えるのでお互いに「そこできてないよ!」なんて言うことも。房が葉で隠れて見えないことも多いです。相手の仕事を見て自分も注意しよう、と思うことは畑作業で大事なことですね。

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こちらがブラシを掛けると出てくる小さい粒と茶色いのが花カス。

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ブラッシング後の房。糸みたいなやつは全てキレイに取れないのですが、茶色い花カスは無くなりました。茶色いカスがカビの原因なので、これくらいスッキリしていればOKです。

梅雨の時季に行うこの作業ですが、雨が降って粒に水滴が付いていると花カスが落ちません。晴れの日を狙って大人数で早く行います。

ところで花カスってもっと良い言い方は無いのかな?と、ふと思いました。来年は正式な言い方を見つけてブログをアップしたいと思います!来年の自分にプレッシャーを掛けたところで本日はここまで!

以上、山下でした!また更新しまーす!

誘引の日々

更新が久しぶりになってしまいました。先週は暑かったですね。5/26、北海道の佐呂間町では39.5℃を記録したとか。勝沼でも34℃になったのでとても暑かったです。近頃の丸藤はワインツーリズムに蔵出しワインバーとイベント続き。イベントでは丸藤のワインをよく飲んでくださる方はもちろん、初めて丸藤に来た方やルバイヤートのワインを初めて飲んだ方とも直接お話しできるので、新鮮でとても楽しいです。イベントで知り合った方から後日お声掛けを頂けると自分も丸藤の看板なんだな、つくづく実感します。今後ともよろしくお願いします!

・・・と締めの文みたいな感じで書き始めましたが、今日のお話は畑のことです(笑)。

畑の方は新梢が伸びまくりでほぼ毎日誘引をしております。暑くて晴れの日が続くと新梢がどんどん伸びるので数日後にその畑に行くと景色が違って見えるほどです。誘引とは枝を支柱や針金に縛り付ける作業のことで5月は結果母枝から伸びてきた新梢をテープナーでパタパタと針金に留めています。今日はその作業風景を少しだけ。

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こちらは棚仕立て・ソーヴィニヨンブランの誘引中の畑チーム。

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このオレンジ色の道具がテープナー。この道具でテープを留めます。

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ソーヴィニヨンブランは雨除け対策でビニールを張っています。

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新梢が上を目指して伸びています。これを水平方向に倒して誘引します。

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誘引後の写真。新梢が倒れているのが分かります。

誘引をすることで基部の方にできる房を収穫しやすく、枝の管理もしやすくなります。

ブドウはそろそろ開花・・・はしていて満開の品種もあります。その様子もアップしますね。

本日はここまで!以上、山下でした!

畑のメンテナンス~杭を真っすぐに~

3月も下旬。東京では桜の見ごろが満開になっているというニュースも入ってきました。そして山梨といえば桃の花!ちらほら咲き始めているのですが、開花状況も近々アップしますね。

さてこの畑ブログを更新していなかった(スイマセン・・・)3月中旬は畑のメンテナンスを行いました。2018年の台風21号、24号の影響で畑の針金が切れたり杭が傾いてしまったりとやることが溜まっておりました、今日はそのメンテナンス作業を紹介します。

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こちらは垣根仕立て。強風で支柱が左に傾いています。

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こちらが修正後。この凛としたたたずまい!奥の塀と水平かつ直角な感じです。

分かりにくい写真だったので先にビフォー・アフターを載せました。続いては作業の手順をご紹介。

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まず傾いている支柱の根元に石を入れて・・・

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この鉄の塊が付いた棒で石を叩いて地面に押し込みます!

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叩く時に支柱を直したい方向に引っぱりながら叩くのがミソ。こうすることで隙間に石が入り元に戻らないというワケです。

支柱直しをしているうちに「自分たちは業者か?」と言えるくらい早く作業ができる様になりました。自分たちで作業するからこそ分かる事実もあるので畑をメンテナンスすることは勉強になります。わかる事実って何かって?それは来年のブログのネタとして取っておきます笑。

本日はここまで!以上、山下でした!

甲州の芽傷処理。

3月に入り暖かくなってきました。今年は平年より暖かいせいか勝沼周辺の梅は花を咲かせて丸藤のかりんの樹も芽を出し始めています。花はもちろん桃やブドウの生育状況で季節の変わり目を実感できるのは勝沼ならではですね。ブドウも芽が膨らんできているような・・・気がします。早ければそれなりに畑作業が前倒しになるのでちょっとドキドキしている畑チームです笑。近々ブドウの生育状況も様子もアップします。

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こちらは丸藤のかりんの樹。芽が出てきました。去年よりも早いです。

さて畑の方は剪定と剪定枝の整理、巻きヒゲ取りが終わり、今週は芽傷処理を行いました。ブドウは頂芽優勢という特徴があり、何もしないと枝の先端付近の2、3芽くらいしか芽が出ないことがあります。先端付近だけ芽が出てしまうと新梢も先端付近だけ伸びるわけで樹形がどんどん大きくなってしまいます。そこで枝に傷を入れます。すると傷を入れた芽は萌芽(ほうが:芽が出ること)します。イメージは刺激を与えて芽を出させる感じでしょうか。今日はその様子を紹介します。

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こちらは甲州の結果母枝。この枝から新梢が出てきます。何もしないと先端の2、3芽しか出てこないことも。

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萌芽させたい芽の先端方向(左側)1センチくらいのところに芽傷ハサミで。。。

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えいっ!

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芽傷処理後の傷。枝の中にある形成層と呼ばれる層まで傷を入れます。

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コレが芽傷ハサミ。おもいっきり握っても切断することはありません。便利なハサミです。

この芽傷処理は枝の中間部分(先端と基部の間)に行うのですが、芽が出るということはその樹の樹形もそれで決まるということ。ここから芽が出たら良い樹形になる、という箇所に芽傷を入れるのもミソです。剪定・芽傷処理・誘引である程度樹形の骨格が決まるので大事な作業の1つです。自分が芽傷を入れた芽からちゃんと芽が出てくるのも楽しみです。これからブドウの生育がどんどん進んでいきます。ブログもその都度に更新しますので時々様子を見にきてください!

・・・と更新を忘れがちな自分にプレッシャーを与えて本日のブログはここまで笑。以上、山下でした(^^)v

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